iPad を通勤途上で使う、というのは iPad1 でも何度かトライして結局長続きしていないのだが、100g 軽くなり、そしてかなり薄くなった iPad2 が到着したので、通勤時の利用を再開することにした。iPad1 を利用していた時と比較すると、WiFi ルーターとして使う IDEOS の電池もほぼ1日持つ様になったので、通信環境のストレスは無くなった。
しかし、重量問題はまだ残る。少し軽くなった事で片手で持っても大丈夫か、と右手で吊り革につかまりながら iPad2 を左手でホールドして利用してみたのだが、これはやはり具合が悪い。文章を眺める程度ならなんとかなるが、支える左手のみで画面操作を行う右手の指が使えなくなる為、快適では無いのだ。このあたりが、片手でグリップしたまま親指での画面操作もある程度可能な iPhone4 とは大きく違う。通勤時に使う場合でも、座席を確保するか、あるいは立って利用する場合でも両手が使える状態になる様に、寄りかかれる場所を探す事は必須となる。しかし、それさえ出来れば、通勤電車での iPad2 利用は、処理速度が上がった事で想像よりは悪くは無い。
メールを見るにしても、Web ブラウズを行うにしても、ソーシャルアプリを利用するにしても、iPad2 のクリアで大きい画面は快適だ。特に、メールや契約書等長い文章を読むには、iPad2 の優位性は圧倒的。小さな画面には、しばらく使うと戻れなくなってしまう。
iPad2 入手後、かなり頻度高く電車内でも利用している。端末の処理速度が思考の速度に追い着いて来たので、使っていてストレスが少ない、という点が、多少重くても持ち運ぶ気にさせるのだろう。表示文字が大きく見えるというのも、40歳半ば以上のユーザーには有難いところである。
ただ、空いている車内なら問題無いのだが、多少混んでいると、iPad2 の両手ホールドは、結構邪魔になる点は否めない。立ち姿勢で使っていても、身体の中央に画面を持って来るので両肘が横にはみ出すスタイルになってしまうのだ。画面が大きいので、横から画面の内容を見られてしまい易い、という点も気をつけたい。車内がゆったりとしてきた所で使うのが良さそうだ。
そして、iPad2 が常時携行には重くても、最近持ち歩いている理由は実は他にもある。地震時の経験から、長時間ネットを継続利用可能なモバイル環境の重要性を、痛感したのである。3月11日の東北大震災発生時には、たまたまオフィスに居て、電気も切れなかった為にコンピューターや地上電話を使える環境も失われなかったが、iPad2 と iPhone4 の両方を携行していれば、万が一外出先で災害や停電に遭遇しても、丸一日程度の通信環境を確保出来るはずである。どんな場所に居ても、頻繁に給電する必要無く、必要時には即座にコンピュータ作業、迅速なコミュニケーションを可能にする iPad2 は、災害や計画停電への備えとしても、今後一定の意味を持って来るに違いない。
Posted from iPad2 via dPad by drikin.