前回米国訪問時に、在庫が無く入手出来なかった iPhone とシンクし運動・睡眠状態測定する電脳ブレスレット、Jawbone Up (ジョーボーン・アップ)を、米国からの出張者が買ってきてくれた。ありがたや。とりあえず利用開始し1週間が経過したので、簡単ながらレビューを。Hardware の初期不良が頻発(こちらの TechCrunch US 記事御参照)し、米国では現在も入手困難アイテムになっている Up だが、とりあえず当方のモノは運良く1週間経っても動き続けている。L/M/S の3サイズ中(その上の XL はこれから発売予定)、L を買ってきてもらったが、どうやら当方の腕には XL の方が合う様だ。しかし、L でもなんとか使える。(サイズチェックは、Jawbone のサイトのこちらから可能。)
プラスチックケースを開けると、Jawbone Up の本体構成は非常にシンプル。ブレスレット(バンド)本体、Sync の為のオーディオジャックを覆うキャップ、充電の為の USB コード。これだけだ。説明書も非常に簡単なものだけが同梱されている。iPhone 用のアプリを、米国 AppSrore (iTunes) から入手し、準備完了。(現在の英語版 Up アプリ入手には、無料アプリではあるが英語版 iTunes アカウントが必要となるので注意)
まずはダウンロードした iPhone アプリと、ブレスレットの Sync。オーディオ端子につなぐので、接続は簡単だ。しかし、最初は Sync がうまくいかず焦る。音量を大きくした方が良い、というのでそうしたが、最初は何度も Sync に失敗。一度成功するとその後は Sync がズムーズになった。このあたりの理由は不明。Sync は iPhone だけでなく、iOS 4.1 以上を導入した iPad や iPod Touch でも可能。詳細はこちらの Jawbone FAQ を参考にして頂き度い。
Sync により、現在時刻、起床用振動アラーム時刻、一定時間動かなかった場合に、運動せよと促す振動アラームのインターバル、開始時間、終了時間...そういった情報が読み込まれる様だ。細いバンドの中に、高精度の 3D Motion Sensor (MotionX) が内蔵されていて、これが身体の微妙な動きを測定してくれる。Sync により測定結果が iPhone アプリに反映される仕組みだ。親しい友達とは、アプリ経由で情報をシェアすることも可能だが、とりあえずは自分だけで測定を開始してみた。
Jawbone Up 利用の際に、注意しなければならないのは、小さなプラスチック製キャップが外れ易い点。利用数日で近所の中華料理レストランに忘れてしまったが、親切な Twitter ユーザーの店員さんがこの小さな忘れ物を見つけ出してくれたので事なきを得た。米国ではキャップ3本セットで送料込み15ドル程するそうで、単なるキャップだが落とすと高くつく。このあたりは注意が必要だ。
一応簡単な防水機能があるという Jawbone Up だが、キャップがなくなるとこの通り端子がむき出しに。本体保護の為にも、キャップはスクリュー式でもうちょっときちんと閉まるものに作り替えて欲しいものだ。ちなみに、キャップと逆側の端は、Up のモード切り替えのスイッチになっている。基本は寝る前に長押しでスリープモードにするのだが、運動毎に Activity 測定を分けたい時には、少し慣れが必要なダブルクリックで Work-out 単位で計測する事も可能だ。当方は基本、睡眠計測と歩数計測にしか本機を利用していないので、Activity - Sleep モードの切り替えだけで利用している。
利用してみて意外に面白いと気付いたのが睡眠計測。濃い青が深い眠り、薄い青が浅い眠り、オレンジが覚醒状態を示すのだが、深い青が増える程に睡眠ポイントが 100 に近づく様だ。
当方は深い/浅いが交互に来るパターンが多いのだが、忘年会で深酒をした後はぐっすり眠れていて 100 ポイントに。しっかり寝るには多量のお酒を飲んだ方が良い、という、健康器具で不健康な発見をするに至った次第。(苦笑)
Activity Log は、シンプルに歩数を計測してくれる。本日は五反田から渋谷まで目黒川沿いをフォトウォークしたので、19,000 以上の歩数、9km の歩行距離になり、1800kcal 以上、と消費カロリーも大きくなった。五反田のランチで食べた、ミート矢澤 Holiday Lunch の、A5 黒毛和牛分のカロリーはしっかり消費された様で、ひと安心。
以上の様に、睡眠/歩行といったライフログを、軽量ブレスレットを腕にはめているだけで手軽に計測してくれる Jawbone Up、利用開始1週間で既に生活の一部になっている。身体のリズムを知るには良い手段だ。将来の新製品では恐らく、脈拍測定や、GPS 内蔵、Bluetooth による無接続データ転送を可能にしてくれる事だろう。時計スタイルにするなら、歩数や睡眠状態を iPhone 無しでも表示出来る様になるので便利かもしれない。Healthy Gadgets という製品ジャンル、Up の登場でより広がって行きそうだ。