OM-D のキットレンズ(M.Zuiko Digital ED 12-50mm f3.5-6.3 EZ 電動ズームレンズ)は、見てくれはやや長めで標準ズームとしては多少携行性が損なわれるものの、フルサイズ換算 24mm の広角から 100mm の中望遠域迄カバーされる点、OM-D 本体同様の防塵・防滴が施されている点が特徴。ゴールデンウィークは雨が多いので、とりあえずは本レンズを利用して雨に濡れる花や梅の実を撮影してみよう、という事で、傘をささずに庭先へ。
最初は雨に濡れる機体を眺めつつ恐る恐る、だったのだが、上級機 E-5 並みの防滴性能ということで次第に安心し、雨が降り続く中で撮影を続行。梅の実をマクロで寄って撮影しようとすると、レンズ銅鏡が梅の葉に触れてかなり雨滴を受ける事もあり、通常ならビニールを被せるなど気を使う場面だが、OM-D とキットレンズの組み合わせではその気苦労が無い。
マクロも銅鏡側面のボタンを押しながら、ズームリングを引っ張るだけでメカニカルに設定可能。20-50cm で AF 測距撮影が出来、フルサイズ換算 0.76 倍まで寄れる本格派。このレンズ1本で、雨の中でも、埃の中でも、あまり気にせず多くの撮影シーンに対応出来るので、OM-D を新たに購入される方はキットで買われる事をおすすめしたい。
防塵・防滴のカメラ/レンズは、以前は Pentax K5 + キットレンズの組み合わせを利用していて、これも良いカメラ/レンズだったのだが、いかんせんトータル重量が有りすぎて、持ち歩かなくなってしまった。OM-D の場合は、同様の防塵/防滴機能を持つ上級機 E-5 (800g) と比較しても本体重量は半分以下の373g。キットレンズ重量も 212g と軽い。この組み合わせであれば、一日持ち歩いても苦にはならない。以下、作例写真をもう数枚。
雨滴に濡れる植物をマクロ撮影出来るのは、雨が降っている最中ならでは。こういうシーンで屋外で撮影をしよう、という気にさせてくれる OM-D は、使い込む程にそのタフさがジワジワとわかって来た。普段使いのミラーレス機として、かなり良い塩梅。普段のスナップには GR Digital IV、多種類の撮影シーンをこなす時には OM-D、という使い分けは、本当に快適なのです!。