ここ数年 Apple 系デバイスは、MacBook Air に iPad、iPad mini と、モバイル系端末に新規投資を集中していた為、デスクトップ Mac は 2009年から 2GHz Core 2 Duo の Mac mini をしばらく使い続けていた。メモリも 4GB と当時は最大容量に上げていたが、今のスタンダードからすると普通のスペック。デジタル写真の RAW 現像をする時や、高画素の写真表示がそろそろ厳しくなって来たので、どうするかと考えていたところに、新型 iMac 登場のニュース。Mac mini に接続していた17インチディスプレイももう少し大きくしたい、と思っていたところに 21.5 インチディスプレイを備えた新 iMac。量販店で実物を見ると、造りもしっかりしている。そして何より、ディスプレイエッジが MacBook Air 先端部の様に鋭角で、薄くなっている。
27インチと更に大型画面の iMac も今後発売ということで少し迷う。しかし27インチとなると大きさ、重量ともに相当増す。21.5 インチだと 5.68kg だが、27インチは 9.54kg となり、10kg 近くなってしまうのだ。結局、コンパクトな 21.5 インチを選択。CPU のみ、2.9GHz と速いモデルの方に決定。HDD / SSD の両方の利点を備えたという Apple 独自技術の Fusion Drive へのアップグレード・オプションも気になったが、とりあえずは通常の HDD で運用することに。27インチは小さな裏蓋を開ける事でメモリ増設も簡単に行えるメリットもあるのだが、とりあえずは 8GB のメインメモリも有り、1TB の HDD も備わっているので、当面は21.5インチモデルで大丈夫そうである。
iMac 導入は実は、ボンダイブルーのブラウン管型初代 iMac を NY 生活の頃、10年以上前に購入して以来、だ。その後発売された厚みのある Display を備えた歴代 iMac には、スタイル的にあまり興味を持てなかったのだが、この薄いエッジの iMac にはアピールを感じた。不思議なものである。
自宅のデスクに設置し、Mac mini からデータを移すぞ、という段階でしかし困ったのは、いつも新機種へのデータ移行では使っていた FireWire のポートが新型 iMac には無い事。全て Thunder Bolt の小さな端子になってしまったのである。データ移行はそれでも、Ethernet で両機を接続して無事行えたのだが、FireWire 対応の HDD 接続を、iMac でも行わねばならない。ふうむ、と思って検索すると、FireWire - Thunder Bolt の変換アダプターがちゃんとあるではないか。これでストレージ周りの悩みも解決。
更に、ディスプレイ出力端子も兼ねた Thunder Bolt を、DVI 経由で既存の17インチディスプレイに接続するケーブルも新規購入。実は三菱電機製17インチディスプレイ表示部の縦の長さが、iMac 21.5 インチディスプレイ縦幅とほぼ同じだったので、仮想ディスプレイとして横につなげると、非常に横長で一枚につながった様に見える、実は二画面のシステムが完成。これなら、27インチでなくても広い作業スペースを確保出来る。
フュージョンドライブにしなかった事のみ若干気になっていたが、実際に使い始めるとスリープからの立ち上がりも非常に高速で、全く問題無し。広いディスプレイで写真表示も大きく行えるので、思い切って環境を変えて良かったと思う事しきり。新 iMac は、満足度が高くて薄い、ユニークなマシンでありました。さあ、次は Thunder Bolt 対応の RAID 導入検討しなきゃ。