中野フジヤカメラは、時として過剰なまでに親切なお店である。当方がチェックし忘れていた新商品まで、来店するとちゃんと教えてくれてしまう。今回その登場を見逃していたのがこの、先週発売開始された Sony NEX 用 35mm f1.8 OSS (型番:SEL35F18) レンズ。APS-C CMOS の NEX では、35mm カメラ換算 52.5mm 相当の、標準レンズとして使える、明るいレンズである。銅鏡がメタルで上質な仕上がり、その風貌は Carl Zeiss 24mm f1.8 (当方ブログレビュー記事はこちらで)にも近いものがある。しかし、銅鏡の長さがずっと短く、コンパクト。
OSS なので、手ぶれ補正機能内蔵型レンズのはずなのだが、とても小さく仕上がっている。全長 45mm、重量 154g。NEX 用Eマウント・レンズは(マイクロフォーサーズ等と比較して)ちょっと大きいなあ、と敬遠していた方でも、このレンズを見ると NEX プラットフォームを見直す事間違い無し。しかし、クールさは外見だけにあらず。撮影してみると、その実力の高さに驚かされる。以下にいくつか作例写真を載せるので、御覧頂き度い。全て JPEG 撮って出し、No トリミングだが、オリジナルサイズ迄拡大しても鑑賞に耐えるショットが多い。夜間に撮影しても、f1.8 のレンズ+明るいレンズには珍しく OSS 内蔵+NEX-6 の高感度対応映像エンジンの組み合わせ、以上で不安なく撮影を続ける事が出来る。写りはあくまでシャープでキレが良く、Carl Zeiss Sonnar 的な味付けさえ感じさせるものだ。ボケも味わい深い。
このレンズはもう、四の五の言わず、作例を見て頂くとその良さがわかる類いのもの。当方の作例写真は、こちらの flickr set にもう少しあるので御参考頂き度い。(やや大きめ写真のスライドショーは、こちらからどうぞ。)何故か amazon では 12/9 現在、まだ予約販売になっているが、カメラ店では既に販売中であります。