先日お借りした SIGMA DP3 Merrill (Beta 版) の RAW 現像は、SIGMA Photo Pro という専用ソフトのやはり Beta 版で行っているが、今回のバージョンから "Monochrome Mode" が追加され RAW ファイルの白黒現像に対応している。Beta 版故に最終版はまた違った仕上がりになると思われるが、当方の撮影 RAW ファイル撮影 - 白黒現像のサンプル写真を以下にいくつか掲載するので、参考にして頂き度い。尚、より多くの作例写真は、こちらの flickr set で御覧頂き度い。(スライドショーは、こちらからどうぞ。)
Monochrome Mode による RAW 現像は、DP3 Merrill での撮影時にカメラ側で白黒モードを選択していると、SPP での X3F ファイル現像時に自動的に Monochrome Mode が選択され、現像時間も白黒専用となり短時間で済む。元の写真をカラーモードで撮影している場合は、一旦 カラー RAW 現像され、そのファイルをタブ切り替え後に白黒 RAW 現像するという手順になる為に、やや余計な時間がかかる。意図して白黒撮影をする場合は、カメラ側で白黒モードを選択して撮影する事をおすすめしたい。SPP 上では、左上にある白黒の現像用タブを押すだけで、白黒 RAW 現像が開始されるシンプルな操作になっている。意図的に粒子を荒くする事も、スライダー操作で簡単に出来るので、Ver. 5.5 が正式公開されたら是非お試し頂き度い。
勿論、DP3 だけではなく、DP1/DP2/SD1 Merrill, SD1 で撮影した RAW ファイルの白黒現像も可能なので、SIGMA ユーザーは新しい SPP で表現の幅を大きく広げる事が出来そうだ。Leica M Monochrome の美しい白黒写真を羨望の眼差しで眺めていたカメラマンは当方を含め多いと思われるが、SPP Ver. 5.5 の Monochrome Mode が作り出す映像世界は、白黒写真の楽しみをより広いユーザー層に与えてくれる。黒川(SIGMA 本社所在地)に感謝、である。