登場を待ちつづけていたマイクロフォーサーズ用の明るい標準レンズ、 Panasonic-Leica DG Summilux 25mm f1.4 が7月22日に発売されてから半月が経過。各所で使い込んでみて、その良さを実感している。換算焦点距離 40mm, 50mm, 60mm の単焦点レンズは、各メーカーのものを使って来ているが、常に較べていたのは、フォーサーズ用の Summilux 25mm (換算 50mm)だった。(flickr の作例は、Olympus E30 との組み合わせはこちらで、Lumix L1 との組み合わせはこちらで、Olympus E-510 との組み合わせはこちらで、御覧下さい。)
f1.4 で極薄の合焦ポイントの画像のキレ、そしてその対極となる美しい前後のボケ味。これを越えるレンズをなかなか見つけられないでいたのだ。
日常生活を切り取っても、どこかアートな色付けをしてしまうズミルックス・マジックに感心するしか無かったが、フォーサーズ用は単焦点レンズとしてはやや大きく重く、結局手放してしまった。
その後、Leica M マウント用の Summilux を手に入れて、マウントアダプターで利用してみたが、このやり方では 50mm Summilux が 100mm の中望遠となってしまい、日常的には使うシーンが限られてしまう。(flickr の作例は、こちらの GH1 でのものと、GF1 との組み合わせの作例からどうぞ)オートフォーカスも使えないので、スナップ的な使い勝手にも最適とは言えない。どうしたものか、と悩んでいたところで登場がアナウンスされたのが、マイクロフォーサーズ用ズミルックスだった。
アナウンスから登場迄随分待たされたが、待った甲斐が十分ある仕上がりの良さ。フォーサーズ用(重量510g)と比較して、大きさ、重さ(重量 200g)がコンパクトになった点が一番だが、小さくなってもズミルックスらしい画像を存分に味わう事が出来る。マイクロフォーサーズ用標準単焦点レンズとして安いレンズでは無いが、フォーサーズ用が定価12万円もしていた事を考えると、ほぼ半値になっている。
唯一難点を指摘するなら、クチコミ掲示板等でも話題にされている通り、明るさが変化する場所で、液晶に表示される画像を一定の明るさに保つ為なのか絞りバネが自動開閉し、静かな場所ではその音がやや耳障りに響く点。当方の E-P3 でも、絞り優先撮影モードにした場合でも、絞りは勝手に動いてしまう。このレンズでは、最大のボケ味を出す f1.4 で撮影する機会も多いので、出来れば絞りは実絞りに固定して撮影したいのだが....レンズ側のファームウェアアップデートでこの点が修正されると、本当の意味でベストレンズ、と呼べる様になるのだが、これは m4/3 全体の標準仕様としてあきらめねばならないのだろうか!?
この現象が顕著に起こるのも、f1.4 というレンズの明るさが故、という点もあるのかもしれない。これについては、ファームウェアの改良を静かに待つとしよう。 ちなみに明るさの変化による絞りの自動開閉は、他のマイクロフォーサーズ用レンズやボディの組み合わせでも起こるのだが、音が小さかったりで、気になるレベルとなるものは少ない様だ。
マイクロフォーサーズ用レンズはこの他に Panasonic 14mm, 45-200mm, Olympus 14-42mm と所有しているのだが、E-P3 に装着されている時間は Summilux 25mm が9割以上。焦点距離だけでなく時間配分的にも、「標準」レンズとして日々活躍してくれている。当面、デジクマ・レンズリーグ、不動の1軍センターフォワード、として活躍してくれそうです。flickr の E-P3 との組み合わせによる作例写真は、こちらを御参照下さい。(やや大きめ写真のスライドショーは、こちらからどうぞ。)
ちなみに、Panasonic GF3 との組み合わせでの作例写真はこちら、Panasonic G3 との組み合わせでの作例写真はこちら、です。併せて御参照下さい。
Posted from iPad2 via DPad by drikin.