28日から、出張で San Francisco 近辺に参ります。そちら方面在住の方、どこかですれ違うかもしれませんので、その時はよろしく。
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28日から、出張で San Francisco 近辺に参ります。そちら方面在住の方、どこかですれ違うかもしれませんので、その時はよろしく。
米 Six Apart 社創業者の一人、Mena と赤坂の Six Apart Japan オフィスで久しぶりに遭遇。明日は大手町で開催される、Business Blog & SNS World で Keynote Speaker を務めるとの事で、相変わらず忙しく動き回っている様です。Six Apart の新サービス、VOX には、Mena が実現したかった、パーソナル・メディアの未来像がぎっしり詰まっているので、まだの方は是非、お試しを。
2006 World Technology Award の Communications Technology - Corporate 部門で、Winner に。FON Japan ブログの最新エントリーから。サンフランシスコ市庁舎にて授賞式があった、との事です。FON CEO の Martin のブログにも、関連記事が。FON ネットワーク、世界的に拡大中。
位置情報を自動的に得る方法は、GPS だけでは無い。屋内では GPS からの電波を補足しづらい為、ソニーコンピューターサイエンス研究所が新たに開発した手法が、WiFi電波による位置情報取得。詳しくは PlaceEngine のサイトにて。もっと知りたい方は、24日に、Place+ というワークショップが開かれるそうなので(井上さん情報)、そちらに参加されると良いかも。
PlaceEngine の効用を体感するには、PSP 用ソフトウェアで来春発売予定の「みんなの地図2」を購入するのが近道か。こちらの図解で、利用方法が良くわかる。(「みんなの地図2」は、PSP 用 GPS モジュールにも対応、複数の位置把握手段を持つ。)
携帯電話の基地局と比較しずっと数が多い WiFi ベース・ステーションの正確な位置を、コミュニティの力で絶えず補正し続ける事により、 PlaceEngine の仕組みは GPS とはまた違う WiFi による位置情報システムとして急速に進化する可能性有り。特に家が密集した都市部では役立つのでは。
これも Evan の evhead ブログから知ったのだが、Charles River Ventures (CRV) というシリコンバレー VC が、有望なStart-up 企業を対象に、11月1日から新しい資金提供プログラムを開始している。"CRV Quick Start Seed Funding Program" に関して、詳しくはこのページをお読み頂き度い。通常、CRV 程の有力 VC になると、創業期のベンチャー企業の Angel Round に VC として参加するのは難しい。VC 側からは投資ロットが小さすぎて投資コストに見合わない可能性が有り、一方で投資を受ける企業側からも、スタートアップ・ステージでは企業としての Valuation が大きく無い為、VC の投資金額見合いの投資シェアが創業期には過大となり易く、出資を受けにくい。CRV はこの間を埋める為、最高 US$ 250,000 程度迄の金額を、株式転換可能な Loan (= Convertible Note) として資金提供する。Series A の、より高い Valuation の増資ラウンドに辿り着いた場合に、この Loan は一定の discount 価格で株に転換され、Series A 増資でも CRV が VC として継続支援し、一定の投資を行う事が条件となっている。
手法的にはこれ迄もあったやり方だが、きちんとプログラムとして公表されている所が新しい。VC 2.0 と言えるのではないだろうか。Web 2.0 系企業は、優秀なエンジニアが数人で集まって起業するケースが多く、一方で Internet のスケーラビリティを活かしてその後半年〜1年程度で急成長する事例も増えている。この様な潮流に、VC も対応すべくこうしたプログラムを開始したのだろう。Angel 投資家と同じラウンドに、VC も入って行ける体制を整えたと言える。重要なのは、プログラム説明の中にある、"CRV will not seek a personal guarantee and will not hold you personally responsible for repaying the loan" というところ。きちんと Risk は VC 側でも持っての自己責任 Angel 型投資、である。勿論その分、対象企業の選別も厳しくなる訳だろうが。
CRV とは、やはり Neoteny 時代に IP Infusion 社という routing software 開発ベンチャー企業(本社 San Jose)への投資を行う際に、due diligence で Partner の Bill Tai 氏との交流を持った。この分野での投資経験が豊富で柔軟な発想が出来る同氏が所属する VC らしい、新しいプログラムだ。
Blogger 創業者の Evan (Williams) のブログ evhead is tinkering で、同氏が起業に関わっていた Odeo を買い取る形で、新たに Obvious 社を立ち上げた経緯が the birth of obvious corp. というエントリーで、詳しく語られている。PodCasting 事業の Odeo 社の展開はそれほど順調には行かなかった様だが、Odeo 社を買い取り、さらに Odeo 社の社内プロジェクトから始まった、リアルタイム・ステータスを携帯電話等で交換可能とする twitter も手に入れて、Evan がより活動し易い形で再起業した様子が理解出来る。Blogger をともに立ち上げた Biz Stone も加わって、創造的な活動が期待出来そうだ。Obvious 社の詳しい事業内容は説明されていないが、evhead の最近のコンテクストを読むと、推測は可能だ。
the birth of obvious corp の中にある同社が目指すビジネス・モデルは、
- Build things cheaply and rapidly by keeping teams small and self-organized.
- Leverage technology, know-how, and infrastructure across products (but brand them separately, so they're focused and easy to understand)
- Use the aggregate attention and user base of the network to gain traction for new services faster than they could gain awareness independently
とある。少数チームのプロジェクトをそれぞれ別ブランドで立ち上げ、Obvious はこれらサービスのアグリゲーターとして機能しようとしているのではないか。その後のエントリー、knowing when to hold'em では、最近 Yahoo! や Google に買収された Web 2.0 系スタートアップの売却時期の是非について同氏の考え方を述べている。今後成長が見込めるスタートアップは、売却先起業か得られるであろう具体的な支援内容と、独立運営した場合の成長性を良く見極めた上で売却時期については熟考すべき、という同氏自身の Google への Blogger 売却経験も含めた考察は示唆に富む。Alexa 上の長期 PV 変遷グラフ上で売却時期をプロットしている考察は、参考になる。
そして、一番新しいエントリーの、indie corp。Yahoo! に買収された flickr、Google に買収された Blogger がそれぞれ、"indie corporate" として、親会社からは独立したブランドとして成功を収めている点に着目している。自身で全ての Odeo / twitter の資産を買い取り、Evan が全てをコントロール可能な新企業としてスタートを切った Obvious 社は、Evan が求める理想、"a lot of freedom, and ton of creativity, working with people I respect and like, and pursuing ideas that are just crazy enough to work" を追求しながら多くの Web サービス・ブランドをスピーディに立ち上げて行く事になるのだろう。
Web 2.0 系ベンチャーが狭いネットワークの中で相互に行っていたマッシュアップを、1企業の中でよりスムーズに統合し、ブランドはそれぞれ別々ながらも全体として大きなユーザーを持つ事になる、「スタートアップ・アグリゲーション」。全てを小規模組織にして、機動性のあるサービス立ち上げを目指す、そういう方向になるのではないだろうか。Bubble 2.0 を超える事が可能な Web 2.0 企業モデルのひとつとして、今後も注目して行きたい。
今ならもう時効なので話しても良いのだろうが、2002年の終盤、Neoteny の投資担当として Pyra Labs (Blogger 開発・運営会社) への投資検討を行っていて、当時 Pyra Labs 社長の Evan との打ち合わせを通じ、その革新的で創造的な思考スタイルと、独立心の強い様子に圧倒される様な印象を持った。その検討の最中に同社は Google に買収されてしまったのだが、それが結果的には Neoteny の Six Apart 社への投資 (Six Apart History 御参照)につながり、そして当方自身、Google という企業の強みをより真剣に考え始めるきっかけとなった。Evan の新活動はまた、当方にとってもより創造的なスタートアップ企業のあり方を考える上で、良い刺激になる。
TypePad のブログ、B-log Cabin TP にここ数年慣れ親しんで、最近 VOX を使い始めたものの完全に移行するという事にもならず、どの様に使い分けるか考えて来たのだが、なかなか結論が出なかった。B-log Cabin TP (ちなみに "B-log Cabin" とは、Blog と Log Cabin (丸太小屋)の造語)の方は趣味的ブログと割り切って、eGadget 関連記事を中心に書いている。以前は並行的に Blogger を利用してビジネス系切り口の記述を続けていたのだが、ブログ上で仕事内容に深く触れる事がやや困難な(笑)前職に移ってからしばらくは、Blogger 側のエントリーを休止していた。その後、今の会社に移って半年以上が経過。ここ数ヶ月はサンフランシスコ周辺を中心とする海外のスタートアップ企業への投資・インキュベーション活動で忙しい日々が続いていたが、新環境での活動ペースが掴めて来た事も有り、本 VOX 側では日々の仕事の中での気づき等、あまり肩肘張らない程度で、ビジネス系の記述を増やして行く事にしよう。という事で読み分けの程、宜しくお願いします。
二日前、Wii と PS3 それぞれの写真を flickr にアップロードしてみると、Wii の閲覧回数は本日午後11時現在 758 回、かたや PS3 は 54 回。Wii についたコメントは当方分を除き4つ、PS3 はゼロ。flickr ユーザーの興味は、予想通りではありますが、Wii に集まっている様です。
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iPod shuffle 2G (第二世代) 機のステレオ・イヤホンとしては、先日購入したノイズ・キャンセル型の MDR-NC22 を
利用していたが、筐体が小さい iPod shuffle 2G には電池ケースが大きな NC22 は不釣り合い。これはiPod nano
用+海外出張用にするとして、より気軽に音楽を楽しむ為の、iPod Shuffle にマッチする各種ステレオ・イヤホンを物色。Shure
の音には惹かれたが、通勤で活躍する事になる shuffle 用に1万円以内のものを、ということで MDR-EX90SL、通称 "NUDE EX Monitor" ステレオ・イヤホンを導入する事に。本体+イヤホン合計で2万円以下だが、この組み合わせは予想以上に素晴らしかった。解像度がより濃密な楽曲を、気軽に「着る」事が可能となった。
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久しぶりに、表参道ヒルズに出掛け、洒落た文房具を集めている DELFONICS を覗いてみる。眺めるだけの予定だったのだが、筆記具の中にひとつ、美しいアルミ削り出しの小型ボールペンを発見。手に取ってみると、伸縮可能で ある事がわかった。頭部を上に引っ張ると、脚部にペン先が現れるというギミック。ペンを伸ばす事で、ホールド時の安定感も増す。試し書きしてみると、細い ペン先だが書き味も悪く無い。このクールなデザインはドイツ製かな、と思ってよくよく見ると、日本のメーカー、トンボ製ではないか。Tombow Design Collections の、XPA シリーズ。デザインセンスの良いペンが揃っている。