本日、同僚 E 氏の紹介で、シリコンバレーのベンチャーキャピタル (VC) 業界と近いところで仕事をされている方から、興味深いお話を伺った。シリコンバレーで US$ 100 million 程度のベンチャー・ファンドを立てると、ライバルがVC だけでなく、ストック・オプション売却益を利用しエンジェル投資家になった元 Google 社員個人であるケースが出て来た為、VC は桁数を増やしてファンドを設立する必要に迫られつつある、と。事実、VC が増資参加機会を逃し、Google 元社員だけで資金調達が完了してしまう事例が、初期のエンジェル・ラウンド以降の増資段階でも出て来ている模様。シリコンバレーでは、これまでもベンチャー企業で成功した人のノウハウ・資金が、同地域で還流する仕組みが出来ていた訳だが、Google の成功により、その流れが巨大なうねりとなり、VC をも飲み込み始めたという事なのでしょう。純粋な Financial Investor の資金と比較し、エンジェルが起業家を信じて投ずるマネーは強い「意思」をも持つ訳なので、Google OB/OG 達には、この分野でも是非活躍して頂き度いと思います。